毎日幸せを感じるために

幸せをもっともっと感じるために、毎日の気づきを書いていきたいと思います。

バーバーのアダージョ

こんにちは、あんです。
超音オタクな話です。


数日前、突然『バーバーのアダージョ』が聴きたくなりました。深く考えず、ある楽団の録音を、ダウンロードをして聴きました。


私の大好きな楽団と著名な指揮者のカップリング、当然良い演奏だろうと思ったのです。


『バーバーのアダージョ』は、弦楽器だけで演奏される10分ほどの小品で、その昔『プラトーン』というベトナム戦争を題材にした映画に使用され、日本でも一般に広く知られるようになりました。私もこの曲に初めて触れたのは、その映画を通してでした。
弦楽のためのアダージョ - Wikipedia


曲が3分の2ほど進んだあたりでクライマックスに達しますが、その時に使われているコード(和音)とコード進行が、聴覚を通して思い切り人の心を揺さぶります。
和音 - Wikipedia


私がこの曲を聞くのは、このクライマックスが聴きたいから。それを聴いて恍惚感に浸りたい。


ところが、期待を裏切り、この録音では恍惚感を得られませんでした。なんと!、それらの重要なコードが、ハモっていない


すぐ止めて、もう一回その箇所を聞きましたが、やっぱりハモっていません。(だから録音って恐ろしいんですよね。)


まあ、購入してしまったものは仕方がない。勉強代だと思って諦めますが、でも、このままでは私は欲求不満です。早速、望む録音を探して検索を開始しました。


「バーバーのアダージョ、名演奏」などで検索。色々出てきましたが、CD販売のサイトを通してでは、この重要な箇所の視聴は無理のようです。(やはり、ここがネックだということを知っているのでしょうね。一番大事なところは買ってからのお楽しみということか〜。)


らちがあかないので、音質は期待できないかなと思いつつ、動画を検索してみました。動画で確認してちゃんとハモっていたら、そのCDを探してダウンロードすればいいかなあと思ったわけです。


そして、衝撃の事実が。


幾つか、名演と言われる演奏の動画を聴きましたが、軒並みハモってないのです。


そして、なんだか納得してしまいました。そうか、難しいんだ。


数十人の弦楽器奏者が、一緒に演奏をしています。
もちろんみなさんプロですので、ハモらせる方法は分かっているはずなのです。


この曲は、聴いている方はもちろんですが、演奏している方も、ものすごい恍惚感に襲われると思います。ほぼ最大音量で、ビブラートも最大、弦を押さえる腕も大きく動いている。そんな状況下で、数十人の奏でる音がピッタリとハモるコードを創り出すのは、それこそ人智を超えた奇跡のような状態なのでしょう。


こちらは、バーンスタイン指揮、ロサンゼルスフィルハーモニックオーケストラの演奏です 。6:30から7:00あたりにクライマックスがきます。奇跡の演奏だと思います。



CDをダウンロードしようかと思いましたが。この一曲だけの購入はできないことがわかったので、見送りました。その代わりこの動画を、オフラインでも聴けるようにダウンロードしました。



今日のリリィ。


この記事を書きながら、特にLAフィルの動画のクライマックスのタイミングを計るのに集中してたら、遠くから小さなミャオが。



我が家で一番権力のあるリリィ様が、バスルームでのお水をご所望です。
全てを放り出して馳せ参じ、蛇口からちょろちょろと出す水を両手で受けて、そこから飲んでいただきます。


リリィは溜めてあるお水よりも、流れている新鮮なお水が好き。しかも、手で受けたお水を飲む癖をつけてしまったのは、私の責任でした。ずっとやっていると手が冷た〜くなってしまうのですが、時々リリィの可愛い舌が手のひらに触れるのが、嬉しいというかなんというか。


最後まで読んでいただいてありがとうございました。
今日も良い1日になりますように。

チッカーリングの門出

こんにちは、あんです。


一度は冷蔵庫へしまったバジルを、水に挿してテーブルへ。良い香りが漂います。


昨日、長い間数々の引越しに耐えてきてくれたピアノを、手放しました。
米国で手に入れたチッカーリング製のアップライトのピアノです。


小さいものも含めて7回の引越しについてきてくれたピアノ。8回目の引越しは、このピアノの新しい持ち主への引越しとなりました。新しい持ち主は、5歳のマドモアゼル。


私はピアノの専門ではないのですが、ピアノを弾くのは好きでした。小さい時から家にピアノがあるのは当たり前で、米国移住後一年ほど経った時に、地元のピアノ屋さんに中古のピアノを見に行き、とても軽いキラキラとした音を奏でるこのピアノを選びました。


もっと新しいしっかりしたピアノもありましたが、この古い(といっても1973年製)ピアノの音がとても好きになりました。高音の一部の弦が少し錆びて、いくつかの音がラスティックな響きがするのも、私にはいい感じでした。


手にも腕にも力が無くて、ベートーベンなど重厚な曲はもともとあまり弾きません。弾きたいけれど、途中で力が尽きる。なので、そういう曲は好きなところだけを取り出して弾いたりして、ほんとうにいつも、ぱらぱらと、ほんの手遊び(てすさび)で弾いていました。そういう弾き方にちょうどいい感じのピアノでした。


ずっと引越しについてきてくれていたのですが、2年半前にサンフランシスコに引っ越した時、家の造りが頼りなく、グランドピアノならともかくアップライトのピアノは重過ぎて*、床が抜ける心配が発生し、それからは貸し倉庫にしまっていました。


*グランドピアノだと、重みが三点に分散されるのでそれほど心配しませんが、アップライトだとすべての重みが一箇所に集中するため、床が沈んだりします。


たくさんの荷物とともに、誰にも弾かれることなく倉庫に放置されているピアノ。たまに倉庫へ行く時に、小さく蓋を開けて2、3個鍵盤を触るくらいしか、してあげられなかった。


1年くらい前から、もうどうしてもこのピアノに対して申し訳ない気持ちが膨れ上がりました。せっかくピアノとしてこの世に存在するのに、音を奏でてもらえない。私自身が10年ほど音楽から完全に遠ざかった時期があり、それがどれほど自分自身を自分らしく存在することから遠ざけていたかを思い知らされていましたので、これ以上、私が、このピアノの命を止める事はできないと思いました。


大好きなピアノでしたので、手放すことはそれまで考えたこともなかったのですが、だんだん、誰か弾いてくれる人のところへ貰われて行くほうが良いのだ、と考えるようになってきました。


この春のある日、友人のお嬢さんが、ピアノを始めるか、ヴァイオリンを始めるかで迷っているという相談を受けました。自分の家で練習ができないピアノよりは、手元に楽器を持っていられるヴァイオリンの方が良いのでは、と、先ずは提案しましたが、その直後、それこそビビッと、私のピアノが、このお嬢さんの手元へ行くような気がしました。


古いピアノがあるのだけれど…
貸し倉庫で埃をかぶっているのだけど…
弦もちょっと錆びてるけど…
でもとっても綺麗な音を奏でる、私の大好きなピアノなのよ…


提案してみると、話はトントン拍子に進み、そして昨日、ピアノはプロのピアノの運び屋さんにそれはそれは丁寧に運ばれて、新しい家へお引越ししました。


貸し倉庫を出る時に軽く埃を払ってやり、トラックにつみこまれるのを見届けて、私は一足先に友人宅へ。待つこと1時間あまり、ピアノがやってきました。


待っている間にチョコレートを食べ、手がベタベタになったお嬢さんに、「ピアノを弾く前には手を洗うのよ」とお話ししていたのですが、家の外にトラックが止まった気配を察知した彼女が、「ピアノが来た〜手を洗わなければ〜」とお手洗いに走って行ったのが可愛かった。


ピアノは、それほど汚れてもおらず、中にはほとんど埃が入り込んでいませんでした。
音もそれほど狂っていません。あのラスティックな音も全然気にならず。


明るい日差しが入り込む新しいお家で、ピアノはこれまでになく美しく輝いて見えました。お嬢さんとお兄ちゃん、パパとママの4人が、皆子供のように喜んでピアノを囲んでいます。



このピアノがここに辿り着くために、私はこのピアノを今まで所有していたんだなあと、しみじみ思いました。嬉しい気持ちで心が満ち溢れた午後でした。



昨日のリリィ。


私のiPadは彼に盗られそうです。


最後まで読んでいただいてありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしになりますように。

リリィの日常 〜 5月の終り

こんにちは、あんです。
今朝とっても可愛いリリィの写真が撮れたので、リリィの日常をアップすることにしました。


朝5時に、ごはんの催促のペロペロ攻撃で起こされました。昨晩お皿にちゃんとごはんを出していたのにそれはすっかり平らげていて、「また食べるの?」と言いながら出してやって私はもう一度ベッドへ。彼はひとりで、ごはんを食べたりお水を飲んだり、スクラッチしたりと色々ゴソゴソひと仕事やっていたようで、私がその後しっかり起床した時点ではまたネムネムになってしまいました。


うつらうつらとやっているのが可愛かったので写真を撮ってみたら、子猫のような写真が撮れて、なんだか感動してしまいました。



まだまだ生きるとは思っていますが、それでも時々柔らかく抱っこしたり、撫でたりしている時に、ふっと急に消えてしまうのではないかと思って、胸のあたりがキュッとします。


今朝は、その後思いついて、猫ちゃん用のYouTubeビデオを見せたら、彼にしては珍しくはまった様子。小鳥さんが出てる時はじっと見つめているだけでしたが、リスさんが出てきたらもう自然に手が出るようで、なんとも可愛い。



ちなみに、見せているのはこれです。



横からそおっとビデオや写真を撮っていたのですが、やっと私の気配に気づいたのか、急に我に返ったようにキョトンとした顔でこちらを見たのが、また可愛かった。



はい、今日は、もう、飼い主バカのお話で、どうもすみません。


今日も、皆様にとって良い一日でありますように。