本
こんにちは。あんです。
本屋に行ってきました。本屋自体はよく行くのですが、ずいぶん長くフィクションの小説を手にとって見ていませんでした。
小説には、当たり前ですがフィクションの人間関係があり、フィクションの心と言葉のやり取りがあります。心を打たれ、何度も読み返した本はいいのですが、新しい本は、そこに描かれる人間関係、言葉のやり取り、主人公の心の変化を読んでいて、なんだか重いなあと感じるようになっており、また、フィクションだと当然出てくるなんらかのハプニング、事件があったり悲しいことがあったり、そういったことに私の気持ちが影響されるのが嫌、というか、怖いような気がしていました。
それで、何か物語が読みたいときは、そういった影響のない源氏物語などを読んでいました。(原文とその解説とか、関連文書などをです。今自分で書いてて笑ってしまいました。ちょっと暗いでしょうか。私には瞑想のようなものです。) あとは片付けの本とかお料理の本とか。
今日は、自然に単行本のコーナーに足が向い、気がつくと目の前に、ずいぶん若い頃からずっと好きで、新作が出たら必ず読んでいた小池真理子さんの本が積んであり、私には題名も知らない本が3冊。後ろを開けると初版が2013年。ああ、そんなに長く私は小説に心を閉ざしていたんだなあと、かなり驚きました。
その3冊を購入したことは言うまでもなく、源氏物語は遅ればせながら瀬戸内寂聴さんの源氏の単行本の2巻を買いました。(一巻の夕顔までは読んでいて、全部読みたいと心に決めていたので。)
美味しいものをちょっとずつ大事に食べるみたいに、大事に大事に読んでいくことを想像して、読む前からすでに幸せを感じています。
あん