毎日幸せを感じるために

幸せをもっともっと感じるために、毎日の気づきを書いていきたいと思います。

明確な意志を持って日々を過ごす

こんにちは、あんです。
最近、マデレーン・オルブライトさんの、大ファンになってしまいました。


可愛い花と蜜蜂のブローチ。マデレーン・オルブライトのコレクションから。


オルブライトさんは、1997年から2001年にかけて、アメリカ合衆国の国務長官を務められた方です。マデレーン・オルブライト - Wikipedia


政治の細かいことについては、私はほとんど関心がありませんが、オルブライトさんが、女性で初めて米国の国務長官に就いたことは知っていました。様々な報道とその外見から、決断力があり、かつ、大きな包容力を持った方だと思っていました。


そのオルブライトさんの、「ピン」のコレクションの展示会が、私のお気に入りの美術館(リージョンオブオーナー)で開かれており、昨日、友人と出かけました。


展示会の題目:Read My Pins <私のピン(のメッセージ)を読みなさい>


「ピン」とは、いわゆる洋服に着けるブローチ。


早い時期から、家族代々引き継ぐ宝石類とともに、ピンやブローチの蒐集をされていたようです。政治に関わるようになられてから、特に国務長官になられてからは、上着の左胸の上あたりに留めるピンやブローチを、様々な意志表示に使っていらっしゃいます。


そういえば、私の持っているオルブライトさんのイメージも、常に濃いめの色のジャケットを着ていて、何かキラキラしたものが、いつも左肩のあたりについている感じ。


展示場は、大きな美術館の中の小ぶりな展示室ひと部屋だけでした。行く前はあまり深く考えず、綺麗なブローチ達をさっくりと観て、さっと一巡したら(30分くらいで)帰ろうと思ってたのに、壁という壁にディスプレイされたキラキラとした美しいピンの数々と詳細、そして、それにまつわるエピソード(ほとんどに写真付き)を見始めたら、もう全てをじっくり鑑賞せずには居られなくなり、結局この一室だけに3時間ほどいたと思います。


この部屋にいた人のほとんどが、私と同じくらいのペースでゆっくり鑑賞していました。あの展示には、私たちの心を強く惹きつける何かがあったと思う。


面白いなと思ったエピソード。核兵器に関するロシアの外務大臣との会談の初日に、このブローチを着けて出席。




このブローチに気づいたロシアの外務大臣の「これはあなたの迎撃ミサイルですか?」という問いかけに対し、「その通りです。そして、あなたもご覧になってお分かりのように、私達(米国)は迎撃ミサイルをとても小さく作る方法も知っているのですよ。ですから、あなた方(ロシア)は、(米国と)折り合いをつける準備をされた方がいいですよ。」


このピンは、ちょっとキッチュな可愛い感じですが、ラインストーンが散りばめられた優美な物からコミカルな感じの物まで、全部で200以上のピンが展示してありました。


展示室を出て、友人と感想を話し合っていて気づいたこと。ピンやブローチは、おそらく朝出かける前や前の晩に、当日身に付ける物を吟味されていたはず。つまり、オルブライトさんは、当日のご自身の言動について、常に明確なビジョンを朝一番(もしくは前日)から持っていたということではないか。国務長官という職業を考えれば当たり前でしょうけれど、身の周りからのいろいろな情報に、四六時中振り回されて日々を過ごしている一般人の私は、尊敬の眼差しに改めて力が入ったのでした。


気に入ったエピソードの写真をもう2点ほど。




今日のリリィ。雨でしたが、おかげで少し暖かい日でした。窓辺でまったりするリリィ。



それでは皆様、今日も良い1日になりますように。

寒さ対策に気合いを入れる

こんにちは、あんです。


この時期嬉しいパネトーネ。家人が買ってきてくれました。今朝開けてびっくり、これはドライフルーツが入っている定番ではなく、洋酒の香りプンプンの、甘いけどちょっと大人のパネトーネでした。(思わずコーヒー淹れました。)


サンフランシスコに住んで3回目の冬です。今年は、秋に予想した通り、これまでに比べて段違いに寒いです。


海(暖流)に近いこの地域は、真冬でも雪は降りません。いくら「寒い寒い」と言っても、例えば水道管凍結の心配するほどの冷え込みは、まずないのではと思います。(少なくともサンフランシスコの街中では聞いたことがありません。ベイエリアでも、もっと海側や山側では、凍結するので注意するそうです。)そういう穏やかな寒さに慣れていたこの地域の住民が、口を揃えて「今年の冬は寒い!」と言う。


新しい鉄筋の建物(オフィスビルとか)だと、ある程度暖房も効きやすいのかもしれませんが、従来から建っている古い家屋の場合、なまじっかな暖房では部屋が暖かくなりません。我が家(1905年築)は隙間風も入りますし、壁、床、天井のどこにも、何も断熱材が入っていないことは承知の上です。おそらく同年代やそれ以前に建てられた古い家屋は、その後手を入れていなければ、状態は同程度だと想像できる。


去年の冬に、寒いのを我慢した結果、何年ぶりかのひどい風邪をひきましたので、今年は、気合を入れて寒さ対策をしようと思います。(正確には、風邪をひいたのは今年の1月です。)


この冬は、風邪を引かずに乗り切りたい!現時点での、我が家の寒さ対策4項目です。


対策その1: 湯たんぽ
猫が寒そうなので、湯たんぽを入れてあげたら喜ぶかなあ、と思い、日本人にも人気の高い、ファシーと言うブランドのビニール製の湯たんぽを手に入れました。(以前にも記事にしました。)子供サイズと大人サイズ。私は今のところ、子供サイズが扱いやすくて好きです。これに熱々のお湯を入れたものを、ベッドの中で、下半身に近いところに置いておくと、朝までお湯は温かいし、ベッドの中はぬくぬく。(これをしないと、朝方ものすごく足元が寒いです。)ちなみにリリィ(猫)は、湯たんぽはあってもなくてもどうでもいいみたい。喜んでくっついている姿を想像していた私は、ちょっとがっかり。


対策その2: ガスにお薬缶をかけっぱなしにする
これは、この隙間だらけの乾燥した家の中での、寒さ対策としてはベストかも、と思います。そういえば、日本の実家では石油ストーブがいつも点いていて、その上にはお薬缶やお鍋が置いてあり、常に湯気を放っていました。私のキッチンは北側にありますが、ここでお料理をすると、ヒーターを切らないといけないくらい部屋が温かくなる。それなら、「もう一日中お湯を沸かしてしまえ」ということでやってみたら、とても快適です。お湯は白湯になるので一石二鳥だし、極弱火なのでガス代の心配もそれほどありません。ヒーターを控えるので、電気代が減るかもしれない。キッチンに座って書き物などをしていると、お湯の沸くクツクツという微かな音が、本当に心地よいBGMになります。


対策その3: 温かい緑茶でうがい
先日少し喉がいがらっぽかった時に、ネットで見つけた方法です。お茶の出がらしを利用した”うがい”は、民間療法の1つとしてよく浸透していますが、これを火傷をしない程度に冷めた、温かいお茶で行うと、より効果的とのこと。体温が一度上がると、免疫力が何倍にも上がると言われているように、風邪のひき始めには体温を下げないのが1番ですが、そんなときに冷たい”うがい液”で”うがい”をしては、本末転倒ですよね。実感です。
私は、濃く出した緑茶をうがい用として保存し、取り分けた必要量に、キッチンでしゅんしゅん言っている熱湯を少し足して、温度を上げてから”うがい”をしています。喉のいがらっぽさに気づいたら、できるだけすぐに、日に何回でも行うつもり。


対策その4: 首元を暖かく
私は首元がすっきり開いている服を好んで着ます。カリフォルニアが基本的に温暖なのもあり、米国移住後は、ハイネックやタートルネックのセーターを着るのは、雪山へ行く時か、日本へ帰省する時かの、どちらかのみ。(というか、断捨離の結果もう持っていない気もする…。)先日、服を何枚重ね着してもあまりにも寒いので、家の中なのに細めのマフラーを首にぐるぐる巻きにしたら、一気に体温が安定するのを感じました。そっか、首って大切なんだ〜と実感。それ以来、ぶるっと震えをかんじたら、すぐに首元を暖かくするのを心がけています。



今日のリリィ。朝、コーヒーテーブルにモーニングページのノートを広げていたら、断りもなくずんずんと乗ってきました。先日から登っているチェンバロの上といい、もう、何処へでも行きたい放題だなあ。いいよ、ママは許す!



それでは皆様、今日もどうぞ温かくして、風邪などお召しになりませんように。良い1日をお過ごしください。

ジブリ映画の不思議

こんにちは、あんです。
「千と千尋の神隠し」を、映画館へ観に行きました。



英語のトレーラーです。主人公の千尋の声が、日本語バージョンのものよりも幼くて、また違った印象。


15周年記念ということで、全米の400箇所の映画館で、きょう日曜日に英語吹き替え版と、あす月曜日に英語の字幕付きの日本語とで、それぞれ一回きりの特別公開です。


私のジブリ映画の初体験はほんの最近、2年前です。「となりのトトロ」の歌が大流行した頃には、子供向けの演奏会でプログラムに載せたこともあり、全く接点がなかったわけではないのに、その頃はアニメ映画を観ることに、全く興味がなかった。その後もずっと、アニメ映画への無関心が続いていました。そちらへの関心の窓が、完全に閉じていた感じです。


2014年の秋に長年連れ添った猫を亡くし、それがきっかけのように、自分の周りの何もかもが、もの凄い勢いで変わりました。猫を失ったのは私の意思ではないですが、そのほかの全ては、停滞していた何年間か分を取り返すように、これでもか、というくらい、身の回りの状況を、自分の意思でぐんぐんと変容させていた。


そんな中、「風立ちぬ」を見て、アニメーションの美しさと久石譲の音楽の美しさを知り、これは大人の観るアニメなんだと認識。私の心の中の感性の窓、しばらく閉じたきりだった窓を、ジブリ映画が開ける手助けをしてくれたのか、開き始めた時にジブリ映画に出会ったのか。いずれにしても、私の人生の中で、やっとジブリを見る時期になった、ということだと思います。


次に「千と千尋の神隠し」を観て、ジブリの創り出すストーリーの内容の深さに改めて感動。あとは雪崩のように、古い方から順番に、次々と宮崎映画を観ました。


泣くような場面ではない時に、涙がポロポロとこぼれたり。理由はわからないけれど、脈略もなく胸にズシーンとくる。表現される内容は、いくらでも深読みができ、観終わったあとはほとんど放心状態になる。ジブリはとんでもない映画を作っていると思います。


次は「天空の城ラピュタ」という映画だ、という時には、音楽だけ先に聞いてみようとYouTubeで歌を流したら、いきなり滂沱の涙になりました。私の心の、一体どこのスイッチを押されてそこまで反応したのか、自分でも全然わかりません。


宮崎映画の合間に、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」も観ました。丁度その頃から、2014年の秋以降の新しい環境で出会った友人達が、揃ってジブリファンであることに気づき始めたのも、なんだか怖いくらいの偶然です。


今日の「千と千尋の」の特別公開の情報をいち早くキャッチしたのも、その新しい友人の1人。ロシア人の彼女は、感動の涙をたっぷり流すつもりで、ティッシュをたっぷり持ってきていました(可愛い)。会場は満席で、映画終了と同時に大きな拍手。とても温かい雰囲気でした。



今日のリリィ。相変わらずダンボールのハウスが大好き。





それでは皆様、今日も良い1日になりますように。