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カストラート

こんにちは、あんです。
3日ほど前から、映画カストラートの音楽にはまっています。


原題はFarinelli Il Castrato。ヘンデルの時代に活躍したカストラートの一人ファリネッリが主人公です。カストラートは去勢された男性歌手。去勢する理由は、平たく言えばボーイソプラノを残すため。でも身体は成長するためにボーイソプラノと男性の低い声の両方を使えるようになる、ちょっと今考えたら恐ろしい歌唱能力を持つことが可能になります。"カストラート"でググったら、ウィキペディアと、この映画の写真が検索されますので、興味のある方は是非。


なんとも悲しく美しい映画です。今から15年以上も前に日本の衛星放送で始めて観て大変感動し、というのも映画のみでなく、このカストラートの"声"を"造る"プロセスが、映画そのものに引き続いて放映された"メイキング オブ カストラート"で紹介されていて大変な衝撃を受けました。


女性の低い声、記憶ではおそらくメゾソプラノの方の声と、男性の高い声のカウンターテナーの方の声を混ぜ合わせて、"造る"んですね。しかも歌の伴奏はもちろんオーケストラで、できるだけ史実に基づいた楽器で演奏している。観ていて鳥肌が立ったのを覚えています。特にカウンターテナーの方が素晴らしい…


アメリカへ来て数年後に、この映画で使われたカウンターテナーの声の、ご本人が出演される演奏会がスタンフォード大学であり、もうあまり音楽会へは行かなくなってたのですが、これは逃しませんでした。


カストラートのDVDも購入し、おそらく50回は観たと思う、もっとかもしれない、音だけを聞いている時もあったので。


それから何年も経ち、カストラート熱もとっくに冷めていましたが、3日前、iTuneでなんか音楽買おうかな〜と思った時に、ふと思い出したのがこのカストラート。もしかしたらまだサウンドトラックを売っているかもと思って探したら、ありました。


そして、完全に今、はまっています。恥ずかしながら、一緒に、歌ってしまっています。(歌詞は知らないですけど(笑。イタリア語だし。)


音楽は私の人生で不可欠なものでしたが、十年ほど前に理由があって断念していました。それまではフルートを吹いていました。その後、ピアノはたまに、ほんとにたまーにですが弾いていました。一番最近の引越しの際、この家ではアップライトピアノの重さに床が耐えられない可能性があり、泣く泣くピアノは貸し倉庫へ。その代わりのように与えられたデジタルピアノを初めて触った時に、当たり前ですがボタンを押したらいろんな音に変えることができ、その中にチェンバロの音を発見。それからはチェンバロの音で古典音楽を弾き始め、縁あってその数ヶ月後には、本物のチェンバロがうちにやってきました。(絶対シンクロニシティーだと思っています。)


十年間ほど、ほとんど音楽らしい音楽をやっていなかった、というか、感覚的、感情的に音楽ができなくなっていたんだと思うのですが、今また、音楽を再開し、チェンバロという新しいチャレンジができ(これが、弾くのがとっても難しいんです。ピアノと全然違う…)、そして今回、15年以上も前に出会って大感動した音楽に再感動。


次はどんな出会い、再会があるか、少々おっかなびっくりながら楽しみです。

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