満開の薔薇
こんにちは、あんです。
昨日持ち帰った満開の薔薇です。
毎日閉店後、帰宅前に、ディスプレイの花の状態の最終確認をします。私はかなり開いた花も綺麗だと思うのでいつも惜しいなあと思いながら、開いた花は取り除いて、キュッとしまったものに入れ替えます。
この薔薇は昨日の午後2時ごろにディスプレイに並べました。多分2日ほど、ディスプレイへの出番を待っていた愛いやつ。1ダースのうち何輪か、既にかなり開いていましたがそのままディスプレイへ。
ずっと見ていましたが、やっぱり花を買おうという方はキュッとしまっているものを欲しい方が多く、だれかの手に取られては戻され、取られては戻され、を繰り返した挙句、閉店10時にまだ残ったままでした。
次の朝には、朝のシフトの方によって、きっと躊躇なく取り除かれてしまう。(朝は忙しいから、悩んでいる時間がないのです)
ながめていたら、同僚が通りかかった。話しかける。
これ綺麗よねえ、でももう除けないといけない。
持って帰る?分けようか?
よし分けよう!
そして、1ダースを半分こして、私は開いた方を多めに持ち帰りました。
他でもちらりとコメントしたのですが、この頃特に満開の薔薇に心惹かれます。
そして必ず、源氏物語の漫画「あさきゆめみし」での、六条の御息所のお言葉を思い出します。
『庭の薔薇が、散り遅れて見苦しいから、刈り取って捨ててしまいなさい』
確かそんな台詞だったと思います。
散る直前の、満開の美しさに惹かれるのか、開き切ってもなかなか散らないその強さに惹かれるのか。
そして、おそらく最後の最後のすばらしい良い匂い。
それこそ猫の頭くらいたっぷり大きく開いた薔薇。後しばらく、多分3日は咲いてくれると思います。